Night and Dayシンプルに生きる

確かに浮気はいけないことです。
相手が全面的に悪いっていうあなたの気持ちもよく分かる。
自分は家庭を守って、頑張ってきたのに・・ッテ気持ちもよく分かる。
だとしても、絶対に（苛立つ気持ちもお前はいいよなって思う気持ちもよくよく分かるけれど、）相手を問い詰めちゃだめです。
これは完全に悪手です。
追い詰めて、相手に更に逃げられるだけなんで。

悪いことではあるけれど、浮気する人にも感情も考えもあるから、浮気に逃げるほうが楽ならばそっちに行きっぱなしになります。
それが社会的や倫理的にあまり良いことでないとしても、それが自分にとって都合の良いことであるならばそちらのほうを選びます。
食い詰めたり、追い詰められたらば、犯罪だったとしても、この状況から逃れたいという自分の都合のためだけにそちらを選択することもあります。
人間誰しも、綺麗事だけで生きられないし、背に腹は代えられないんです。
衣食住足りて礼節を知るとも言われる通り、今この八方塞がりの状況から逃げられるのならば程度の些細な理由で、楽な方に進むんです。

相手が逃げるときって、厳しいけれど残念ながら、帰りたくない家だから、自分の居場所がないから、愛が感じられないからです。
これは、夫婦だろうと家族だろうと一緒で、そうなると、誰であっても家に帰らない人になります。
要するに、全部、結婚相手に求められないから、分業して求めてるんです。
家庭のことや身の回りのことは結婚相手に。
愛や肉体的なこと、精神的な支えなどは不倫相手に。
って。
正直言えば、金も時間も倍かかるからあまり効率の良い方法ではないです。
不倫している人にしても、次善の策でしかないから、面倒くさくなったらば（または面倒くさいことが起こったらば）すぐやめることです。
不倫相手なんて新しいのに変えればいいだけなんですから。

なので、一番大切なことは、相手にとって居心地の良い家にすることがまず早急にするべきことだってこと。
問い詰めるのなんていつでもできますから、今やることじゃないです。
なんとかしようとか思っているからこその問い詰めなんだろうけれど、それはタダの力技。
ましてや、わたしはちゃんとやってきたのに、あなたはなんなの！？みたいな態度で来られたらば、なおさら、相手はあなたが鼻についてしょうがなくなります。
そもそも、そんなことをしても、すまん、私が悪かったなんていう人なんてそうそういやしません。
もし、そうなったときに、そんな事を言う人がいたらば、そもそも家庭は円満なんですから、不倫なんてしませんし（笑）
ただただ、問い詰めるあなたが生理的に嫌になって、更に家庭から足が遠のくだけですよ。

そして、そもそもというか、こんな事があったとき、わたくしでも、いくら自分が悪いことであったとしても、頭ごなしに相手に問い詰められたら、仕事も家庭も何もかも放りだして逃げたくなりますよ。
嫌だから逃げているのに、追いかけられて無理やり帰ってこいって言われたらばなおさら逃げたくなるってもんです。
それはあなたも一緒でしょう？

相手だって、馬鹿じゃないんだから、浮気が悪いことだということは十分承知の上なんです。
それは、もちろん不倫相手だって一緒。
だから、常にふたりとも心のどこかに罪悪感があるのでしょう。
でも、そっちのほうに行くほうが気持ちが楽だからやめられないんです。
なので、問い詰められると逃げるとか逆ギレとか起こすんです。

いつかは終わらせなければいけないことだけれど、今が楽だし、面倒くさいことはしたくないから、このぬるま湯にまだまだしばらく浸かっていたいってことです。
もちろん、いつかは茹で上がるんですけれどね^^;
じわりじわりとゆでガエル、気がついたときには死んでいるってやつですけれど。
要するに全てにおいて壊れる（みんなばらばらになる）しかないってことです。

相手を責めたい気持ちはわかるけれど、ここはぐっとこらえて、帰りたい場所、相手の居場所、相手が帰ってきてホッと出来る場所をまず家庭に作ってください。
そうすれば、問い詰めなくても段々と家へ帰ってきます。
帰りやすい場所になれば、浮気相手の場所と自分の家庭だったら、絶対に自分の家庭のほうが居心地がいいからです。
帰ってきて、いつか相手と別れて、そのうち、話したくなる時が来たらば、相手の方から浮気のこと話してくれるはずです。
話してくれたときには、やっぱり気持ちはわかるけれど、責めないで「話してくれてありがとう」って受け止めるだけです。
もちろん、責めないで客観的事実として伝えることが出来るのであれば、相手の行動で自分が悲しい思いをしたことなどを伝えていただいて構いませんよ。

いきなり家庭は壊れません。
徐々に徐々に時間をかけて少しづつ、なにかに失望して相手は帰らなくなったのです。
相手にとって、もう家庭は安心して信頼できる場ではないのです。
それと同じだけ、むしろそれの倍以上、戻ってくるのに時間がかかるのは仕方がないこと。
信頼を取り戻すのは容易じゃないことくらいわたくしたちならばもうわかっていることのはず。
相手の帰りたい場所にして、とにかく辛抱強く待ちましょう。
本来、愛とはそういうものです。

問い詰めたいって人は、相手をグーの音も出なく屈服させて、自分の都合の良いようにコントロールしたいだけです。
それは支配であって愛じゃないです。
そんな愛は押し付けられても誰もいりませんよ。
毎日、顔を歪めて、目くじら立てた顔で相手の前に立っているのでしょう。
鏡を見てください。
そんな顔していたらば、誰もあなたのいる家に帰ってきませんよ。
冷静に大人におなりなさいな。